溜め湯をした場合の浴槽に対しての影響ですが、厳密に言うと、浴槽の寿命を縮めます。
ですので、『水分との接触=溜め湯・多湿な環境』は極力避けるべきです。
浴槽が傷む理由として『浸透圧現象』があります。
浸透圧現象とは、水・酸素(空気)が塗膜(浴槽表面素材)を透過して、塗膜層間や塗膜と被塗物間の貧弱な箇所などに侵入して樹脂浴槽であればブリスター(水膨れ)などの不具合を引き起こすことです。
浸透圧の影響は、新品の樹脂浴槽でもホーロー浴槽(釉薬劣化)でも受けます。
そういうことから、当店では作業管理を大変厳しく行っております。
浴槽塗装は作業者が、浴槽内もしくは浴槽上部から近距離での作業をすることになります。
ということは、不具合の原因となる『人体から水溶性のある異物・皮脂・水分(体温と接触して結露)』などが残留した状態で塗装されているリスクがあります。
細心の注意を払って作業を行う必要があります。